M&Aと聞くと難しく感じられるかもしれませんが、進め方は決まった手順に沿って一段階ずつ進みます。全体の目安期間は半年〜1年程度です。
どの段階でもご検討を中止・撤回いただくことが可能です。また、社名や詳細な情報が相手先に開示されるのは、後述する秘密保持契約(NDA)締結後に限られます。従業員の皆さまやご利用者様への説明も、契約締結後の適切な時期に行いますので、それまで外部に情報が漏れる心配はございません。
譲渡をお考えになった理由や、ご希望の条件をお伺いします。
具体的に行うこと
- 譲渡目的の確認
- 財務資料・決算書のご準備
- 事業内容の確認
- 希望譲渡価格のご相談
本格的にご支援を開始するにあたり、弊社との間で秘密保持契約(NDA)と業務委託契約を締結します。お預かりする情報の取り扱いや今後のご支援内容・進め方を明確にした上で、次のステップに進みます。
会社や事業がどのくらいの価値になるか、目安の価格を算出します。
算定方法(一例)
- 純資産法 ― 会社の純資産(総資産から負債を引いた額)をもとに算定する方法
- 類似会社比較法 ― 似た業種・規模の取引事例と比較して算定する方法
社名を伏せた匿名の紹介資料を作成します。候補先には、まずこの資料だけをお見せします。
記載する内容
- 業種・所在地・売上高・利益状況・譲渡理由・特徴や強み(社名は記載しません)
ノンネームシートを候補先へ提示し、関心を持っていただける買手を探します。この段階では、まだ社名は開示しません。
買手候補が詳しい情報を希望した場合、社名や詳細情報を開示する前に「知り得た情報を第三者に漏らさない」という契約を結びます。
NDA締結後、より詳しい資料を買手候補に開示します。
記載する内容
- 会社概要・財務状況・組織体制・顧客構成・人員構成・設備一覧・将来計画
売り手・買い手双方の経営者が直接お会いし、条件面だけでなくお人柄や考え方を確認し合います。
主な確認事項
- 経営理念・従業員の処遇・引継ぎ方針・譲渡後の運営方針
「この条件で譲り受けたい」という買手からの提案書を受け取ります。この時点ではまだ正式な契約ではありません。
記載内容
- 希望価格・スキーム(株式譲渡か事業譲渡か)・独占交渉権の希望・DD実施予定
価格や進め方など、主要な条件について双方で合意します。
記載内容
- 譲渡価格の目安・独占交渉期間・DDの実施・秘密保持
買手が、会社の実態を専門家を通じて詳しく調査する手続きです。
主な調査項目
- 財務DD・税務DD・法務DD・労務DD・ビジネスDD
デューデリジェンスの結果を踏まえて、価格や契約条件を最終調整します。
選択したスキームに応じて、正式な契約を締結します。
スキームの例
- 株式譲渡契約(SPA)/事業譲渡契約(APA)
譲渡代金の決済と、権利の移転を行います。
事業譲渡の場合
- 譲渡代金の支払い・資産の引渡し・従業員の転籍手続き・賃貸借契約の引継ぎ・各種契約の移管
M&A成立後、円滑に運営を引き継いでいくための統合作業です。
主な内容
- 従業員への説明・ご利用者様への説明・取引先の引継ぎ・システム移行・組織統合
| ノンネームシート | 社名を伏せた、匿名の会社紹介資料 |
| NDA | 秘密保持契約。知り得た情報を第三者に漏らさないことを約束する契約 |
| IM(企業概要書) | NDA締結後に開示する、会社の詳細な情報をまとめた資料 |
| LOI(意向表明書) | 買手から届く「この条件で譲り受けたい」という提案書。正式契約ではない |
| MOU(基本合意契約) | 価格や進め方など、主要な条件について交わす合意書 |
| DD(デューデリジェンス) | 買手が会社の実態を詳しく調べる調査手続き |
| SPA/APA | 最終契約書。株式譲渡契約(SPA)または事業譲渡契約(APA) |
| PMI | 成約後、両社の運営を円滑に統合していく作業 |
